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スワロフスキー・エレメント【修理パーツ】

こちらでは、アクセサリー修理にかかせないパーツ「スワロフスキークリスタル」のことをご紹介します。

アクセサリーに輝きと彩りを与えるスワロフスキークリスタルストーン使いのアクセサリー。

クリスタルガラスのブランドパーツ

スワロフスキー・エレメントは、オーストリアのスワロフスキー社が製造するクリスタルガラスパーツです。ガラス職人の息子であったダニエル・スワロフスキー1世が、1892年にマシンカットを開発しました。これにより、精巧なカットのジュエリーストーンが大量生産できるようになり、スワロフスキークリスタルが誕生しました。創業は1895年ととても長い歴史があるメーカーです。 SWAROVSKIの歴史は こちら

現在も、クリスタルガラスを精巧なカットで美しい輝きのスワロフスキー・エレメントは、多種多様な形とカラーの豊富さから、ファッション、ジュエリー、インテリアに用いるカットクリスタルで世界中にその名を轟かせています。

スワロフスキー社製の製品は、用途や形の特長により型番があり1000の位でシリーズ分けされています。

次では、 人気のアクセサリーにも多く使用されている 正面の形が円形の穴のあいていない#1000番台の爪や接着剤で留めるラウンドストーン(チャトン)をお伝えします。

ラウンドストーン(#1000番台)

ラウンドストーングループは、上から見ると円形、裏面が尖っており横から見るとダイヤモンドの形。

金属製の爪付き台座にセットしたり、凹んだ台座に直接ボンドで接着留めができます。

カットのデザインにより型番が違うので、一見同じようにみえてもデザインをよく確認して管理する必要があります。

一般に一番多く使用されている型番 スワロフスキー・エレメント#1088 (旧#1028)

スワロフスキーの “そっくりさん

また有名ブランド スワロフスキーのパーツは、コピー品の “そっくりさん” もよく目にします。日頃扱っている私たちでもよく見ないとわからない程のそっくりさんは、愛用時より石が外れ新たに石を用意するときがやっかいです。

カットや形はほぼ同じですが、透明色ではないカラーの石は正規品と並べると明らかに違いが出ます。

たとえば、スワロフスキーのネックレスと信じ、使っていたネックレス。赤い石がハート型に敷き詰められたデザインの1石がとれた修理。新たな正規の石をセットしたときに違いがあり、色合わせに四苦八苦。結局、発注いただいた方の了承を得て、全ての石を外し、スワロフスキー・エレメントを敷き詰め直したエピソードもありました。

輝きをよみがえらせるパーツ

お母さんから初めてもらったネックレス、若かりし頃みんなでお揃いで買った思い出のキーホルダー、そんな時代をこえるほど愛おしくなる大切なアクセサリー。

当時の輝きを甦らせるためのスワロフスキーエレメントのパーツたちは、修理がかなう 無くてはならない存在 です。使われているパーツのことを知っていただくことで、外れた石をとっておいたり、さらにアクセサリーを大切に扱ってもらえると嬉しいです。

今回紹介のパーツを使った修理の実例は こちら をご覧下さい。

こんなものにも煌きを与えています

色のバリエーションも100以上あり、サイズも豊富なスワロフスキー・エレメント#1088番は、アクセサリー以外のファッション小物にも多用されています。

財布、ベルト、腕時計、サングラスなど、最近話題になったのはスニーカーにまでにも。そんな世界中と言っていいほど幅広く愛されるようになった理由は、時代(ニーズ)に合った革新を常にしてきた歴史があったからなんです。

余談ですが、次ではその歴史を物語る 今は製造されていないレアパーツのお話をします。

ヴィンテージスワロフスキーについて

以下の項目のうち1つでも条件を満たしているものを、ヴィンテージスワロフスキーと呼んでいます。

  •                 廃盤色
  •                 廃盤型
  •                 廃盤サイズ
  •                 製造されてから30年以上経過しているもの

一般的には、ヴィンテージとは30年から99年前までに作られたものをさし、100年以上経過したものはアンティークとされています。

4.の条件が該当するロングセラーのものは、この#1088 (旧#1028)も多くあります。

30年の月日をへて、輝きのもととなる表からみえるカットの数も、12面から14面さらに現在の16面と改良され、以前のものは廃盤となり市場からなくなるのです。

入手困難なパーツほどストックをキープ

毎年、新色や新型を発表しているスワロフスキーエレメントは、前述の廃盤で使用されているパーツがもう手に入らないということはよくあり、修理にたいへん不都合なことです。

修理の際、ペンダントやブローチなどはデザイン上問題なければ新型へ変更も可能ですが、ピアスやイヤリングなどのアクセサリーは繊細でパーツ自体がキーデザインになっているため、出来る限り同品を手配できるよう心がけています。アクセサリー診療室のスワロフスキーの廃盤になったストックパーツも、10年も歳をかさねると現行品を超える品揃えになりつつあります。スタッフに言わせると、趣味と実益(修理用)の比率がおかしいとの疑惑**(苦笑)

そんなレアなパーツが外れて無くなったアクセサリーは、全国どこからでも通販で修理できる当店グラスムーンにお気軽にご相談ください。ご相談見積りは無料です。ご相談は見積もりに必要な画像が送りやすいLINEが便利です。

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アクセサリー修理歴20年:玉邑園栄

1970年石川県金沢市小橋町生まれ
・ものづくりのための道具好きで、7歳でマイペンチがあったほど
・小学校の卒業アルバムの私の将来の夢「服飾デザイナーになること」
1990年福井県へ転居
2001年アクセサリー製作スタート
2005年グラスムーンオープン